ヴェルミセル（2020年生、母マルーンドロップ）

ヴェルミセル（2020年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「栗ペーストと生クリームを合わせたスイスのお菓子。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドシップ（当時11歳）と交配したマルーンドロップが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2025年の京都大賞典(G2)で3着に入った他、2025年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

2月5日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳戦のメイクデビュー小倉（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

4月15日、中9週で迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の3歳未勝利（阪神芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月13日、中3週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦の3歳未勝利（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したポーレットを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

7月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳戦の3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月20日、中5週で迎えた7戦目は、3歳戦の3歳未勝利（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったカナオールウェイズにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

11月5日、中8週で迎えた9戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（福島芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインマイルートに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月19日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラスの磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永島まなみ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（2024年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝2600m 小雨/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアスターブジエに3馬身の差をつけて2勝目を収める

3月16日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの淡路特別（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた13戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月7日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

8月17日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三陸特別（福島芝2600m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインマイルートに4馬身の差をつけて3勝目を収める

12月21日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフルールを3/4馬身振り切って優勝

5歳（2025年）

2月22日、中8週で迎えた18戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月29日、中4週で迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月1日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

7月27日、中7週で迎えた21戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月5日、中9週で迎えた22戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月16日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。