マルサンオー（1986年生、母テキサスソレイユ）

マルサンオー（1986年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコリムスキー（当時11歳）と交配したテキサスソレイユが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は鈴木弘茂。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回、中央障害5戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の黒竹賞(400万下)。

経歴

デビュー前

中村貢厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

7月17日、デビュー戦は石神富士雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 曇/不良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石神富士雄騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず3着に終わった。

10月16日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神富士雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

10月29日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石神富士雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシンボリプラットに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石神富士雄騎手（4戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったコクサイルーカスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石神富士雄騎手（5戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヤンゲストシチーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石神富士雄騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライトアートに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月22日、中1週で迎えた9戦目は、4歳400万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のファンシーステップに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

2月26日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦2勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

4月1日、中4週で迎えた11戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦2勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

5月6日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は石神富士雄騎手（7戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

6月25日、中6週で馬体重を前走からさらに18kg減らして迎えた13戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた14戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の阿蘇特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4歳（1990年）

1月27日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた18戦目は、西橋昇騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた21戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で酒井浩騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で酒井浩騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井浩騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井浩騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井浩騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったリュウヒエンから4馬身差の2着となった。

9月8日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井浩騎手（6戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は8戦連続で酒井浩騎手（7戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。