アイルチャーム（2016年生、母シャルマンレーヌ）

アイルチャーム（2016年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「魅了する。父名の一部+母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時7歳）と交配したシャルマンレーヌが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。主な勝ち鞍は2019年の須賀川特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田スタッドから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額760万円（1.9万×400口）で一口馬主が募集された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月5日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のベルキューティをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったナーゲルリングから3/4馬身差の2着となった。

7月6日、中7週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの須賀川特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のシャインサンデーに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

8月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの飛翼特別（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。13着に終わった。

11月30日、中5週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、タイセイアベニールに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4歳（2020年）

2月2日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた11戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの紫川特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

4月12日、中7週で迎えた12戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの花見山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。