ナーゲルリング（2016年生、母トシザコジーン）

ナーゲルリング（2016年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「中世ドイツのディートリヒ伝説に登場する英雄の剣の名前」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のレッドスパーダ（当時10歳）と交配したトシザコジーンが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は浦河小林牧場。主な勝ち鞍は2020年の周防灘特別(2勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ビクトリーホースランチから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって496.8万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月2日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、サワサワにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のビスタストリカを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月19日、中2週で迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

12月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

3歳（2019年）

1月14日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた9戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

5月11日、中6週で迎えた11戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。最後は、2着のアイルチャームに3/4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

11月16日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月30日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた15戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

4歳（2020年）

2月2日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイサクソニーを上がり4位の末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を手中に収めた。

3月1日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1200m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

8月22日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの清津峡ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（7戦1勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた23戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた24戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。