オーブルチェフ（2009年生、母Chatter Chatter）

オーブルチェフ（2009年4月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「月にあるクレーター名」。毛色は栗毛。種牡馬のMalibu Moon（当時12歳）と交配したChatter Chatterが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦2勝、地方2戦2勝。2011年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利した他、2011年の北海道2歳優駿(Jpn3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月4日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノボレロに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターバリオンに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントレーサーに8馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジャーアスリートを3/4馬身差し切ってG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

4歳（2013年）

4月13日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

6月8日、中7週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

11月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2013フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

6歳（2015年）

11月14日、約23か月の休養明けで迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

7歳（2016年）

2月6日、中5週で迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に終わった。