カツヨグラッチェ（2006年生、母オースミキャンドル）

カツヨグラッチェ（2006年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋ありがとう（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したオースミキャンドルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方22戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年のヒヤデス特別(C2-1)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、武牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月30日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

3歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月21日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

7月29日、中3週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のヒヤデス特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレパーフェクトをクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4歳（2010年）

1月10日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

3月27日、連闘で迎えた11戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

4月23日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、一般B12（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた13戦目は、一般B13（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったスマートフィクサーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた14戦目は、一般B12（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本茜騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヒシピラルクーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月4日、中1週で迎えた15戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本茜騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユウガブリエルに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月14日、中0週で迎えた16戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた17戦目は、勇斗が一歳になりました記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったコーザンソナタに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中3週で迎えた18戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフェロチェスナットに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

8月10日、中1週で迎えた19戦目は、獅子座特別（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本茜騎手（6戦2勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

8月25日、中1週で迎えた20戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた21戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

9月15日、連闘で迎えた22戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ヒシピラルクーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

9月22日、連闘で迎えた23戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、萩特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月29日、連闘で迎えた24戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山本茜騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた25戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（10戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたフジノクロス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月2日、中1週で迎えた26戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本茜騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月9日、連闘で迎えた27戦目は、もみじ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本茜騎手（12戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月16日、連闘で迎えた28戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキセキノカチをクビ差だけ差し切って4勝目をマークした。

11月29日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山本茜騎手（13戦2勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、連闘で迎えた30戦目は、氷雨特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（14戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた31戦目は、年忘れ特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本茜騎手（15戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

5歳（2011年）

1月13日、中1週で迎えた32戦目は、ゑびす賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。