ハセノベルカント（2002年生、母メルティングムード）

ハセノベルカント（2002年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋美しい歌（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時10歳）と交配したメルティングムードが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は大江牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、地方22戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月19日、デビュー戦はD.ボニヤ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったトップセラーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ボニヤ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4月10日、中8週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤビキララをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

5月21日、中5週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月11日、中2週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた6戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、5着に終わった。

7月30日、中6週で迎えた7戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

4歳（2006年）

4月30日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月21日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

6月24日、中4週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

8月6日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

9月24日、中6週で迎えた12戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般A2（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジョリーフリーダムに6馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月8日、中1週で迎えた13戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（盛岡ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた14戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた15戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた16戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた17戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月18日、中1週で迎えた18戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた19戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2007年）

3月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（1戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた21戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた22戦目は、佐々木忍騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

6月4日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた24戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

8月26日、中9週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた26戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた27戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（7戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた28戦目は、地方重賞のきんもくせい賞（盛岡芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（8戦1勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、アドマイヤボス賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（9戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた30戦目は、アドマイヤボス賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（10戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた31戦目は、オンファイア賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（11戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた32戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で斎藤雄一騎手（12戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

6歳（2008年）

1月13日、中1週で迎えた33戦目は、エクセレント（水沢ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は11戦連続で斎藤雄一騎手（13戦1勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。