プライドキム（2002年生、母ステファーナ）
Pride Kim
2002.03.22
プライドキム（2002年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「キム（人名）はプライドが高い」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時18歳）と交配したステファーナが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方22戦5勝2着1回。2004年の全日本2歳優駿(G1)に勝利した他、2006年のマーチステークス(ハンデG3)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。
経歴
デビュー前
池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2004年）
8月15日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。
8月29日、中1週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリキアイチャンプに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。
9月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメジロスパイダーをクビ差振り切って2勝目を奪取した。
10月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦2勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。
11月24日、中5週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のレッドペガサスに5馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。
12月22日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシーチャリオットに4馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。
3歳（2005年）
3月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。
5月4日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。
6月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。
7月13日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。
4歳（2006年）
1月29日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。
2月11日、中1週で迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。
3月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。
3月26日、中2週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ヒシアトラスに半馬身交わされて2着となった。
4月23日、中3週で迎えた15戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。
5月7日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。
5歳（2007年）
1月10日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグローリーウイナーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。
2月7日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のシーチャリオットに1馬身の差をつけて制した。
6歳（2008年）
1月9日、約11か月の休み明けで迎えた19戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったディープサマーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
2月6日、中3週で迎えた20戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 雪/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。
3月12日、中4週で迎えた21戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S3の東京シティ盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。
5月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。
6月11日、中1週で迎えた23戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。
8月18日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のクラスターカップ（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフェラーリピサに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを奪取した。
7歳（2009年）
9月30日、約13か月半の休み明けで迎えた25戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。
11月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、Jpn1のJBCスプリント（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。
8歳（2010年）
1月13日、中9週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた27戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。
2月2日、中2週で迎えた28戦目は、’10ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
3月17日、中5週で迎えた29戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤裕太騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。
4月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。
5月3日、中3週で迎えた31戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。
5月12日、連闘で迎えた32戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で有年淳騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。
6月9日、中3週で迎えた33戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で有年淳騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。
6月23日、中1週で迎えた34戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で有年淳騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。