ロングキャロット（1990年生、母ナムラクイーン）

ロングキャロット（1990年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のパークリージエント（当時9歳）と交配したナムラクイーンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金成吉田牧場。戦績は、中央平地20戦5勝。1994年のマリーンステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1994年の淀短距離ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

3月27日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

4月4日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた3戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6月27日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は内山正博騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のヤマニンマーベルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月15日、中4週で迎えた6戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコクサイバルバリーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

10月16日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のニシノセーブルを半馬身振り切って優勝

11月14日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のプランタンシェクルをクビ差振り切って勝利をモノにする

11月28日、中1週で迎えた10戦目は、中京競馬場開設40周年記念シリウスステー（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で河北通騎手（5戦3勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4歳（1994年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（6戦3勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で河北通騎手（7戦3勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月19日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で河北通騎手（8戦3勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた15戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で河北通騎手（9戦3勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた16戦目は、シルクロードステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で河北通騎手（10戦3勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

6月26日、中6週で迎えた17戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた18戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は河北通騎手（11戦3勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のユキミザケをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

8月28日、中2週で迎えた20戦目は、青函ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（12戦4勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。