ナカヤマフェスタ（2006年生、母ディアウィンク）

ナカヤマフェスタ（2006年4月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋祭」。2010年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時12歳）と交配したディアウィンクが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（有）新井牧場。戦績は、中央平地11戦5勝2着1回、海外4戦0勝。2010年の宝塚記念(G1)に勝利した他、2010年の凱旋門賞(仏・G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、新井牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、新井牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、和泉信一によって1,050万円で落札された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月2日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴィーヴァミラコロをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月22日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブレイクランアウトをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2009年）

1月18日、中7週で迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したアーリーロブストにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月19日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月31日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、4着に入った。

9月20日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイクリッドバレーを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

10月25日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

12月12日、中6週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4歳（2010年）

4月24日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトップカミングに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

6月27日、中8週で迎えた10戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブエナビスタを半馬身振り切ってグランプリホースの称号を奪取した。

9月12日、G2のフォワ賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったDuncanから3/4馬身差の2着となった。

10月3日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。19頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったワークフォースからアタマ差の2着となった。

11月28日、中7週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

5歳（2011年）

9月11日、G2のフォワ賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。4頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月2日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（11戦2勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。11着に終わった。