フィールドスパート（1998年生、母Sawlah）

フィールドスパート（1998年3月11日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のFlying Spur（当時6歳）と交配したSawlahが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地40戦5勝2着5回。2000年のもみじステークス(オープン)に勝利した他、2001年のキーンランドカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

10月8日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアップジョンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月28日、中2週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカレンカブリオールを上がり1位の末脚で半馬身差し切って制した。

12月10日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

3歳（2001年）

1月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

6月10日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、UHB杯（函館芝1200m 雨/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7月1日、中2週で迎えた7戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったリキアイタイカンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月5日、中2週で迎えた9戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

8月26日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したエピグラフを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月15日、中2週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったマルカキャンディにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月30日、中1週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

4歳（2002年）

6月8日、約8か月の休養明けで迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた15戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい最後はカンファーワールドと並んで9着同着となった。

7月7日、中1週で迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の文月特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマルカサワヤカ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月21日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったパイアンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

8月3日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

9月15日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のキスミーテンダーをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

12月14日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5歳（2003年）

1月6日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のカノヤバトルクロスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月23日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた27戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/重）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

7月5日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタカラサイレンスをハナ差振り切って5勝目を挙げた。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6歳（2004年）

1月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた32戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた34戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

3月6日、連闘で迎えた35戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた36戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

3月28日、連闘で迎えた37戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた38戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

4月17日、連闘で迎えた39戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

6月20日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた40戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に終わった。