メジロカール（2002年生、母メジロマスキット）

メジロカール（2002年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋猫の品種名（アメリカンカール）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアフリート（当時18歳）と交配したメジロマスキットが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着5回、中央障害3戦0勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

6月26日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 小雨/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したセトノフレンチを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

10月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、勝ったミヨノインパクトにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

3歳（2005年）

1月5日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアポロベルーガに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

1月22日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネプレリュードに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月29日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

3月5日、中4週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

3月27日、中2週で迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月23日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた13戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したミュゲドボヌールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4歳（2006年）

1月7日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

1月21日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイダイダンツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月12日、中2週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたマイネカレッシュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月29日、中7週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（10戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた24戦目は、’06スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（11戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月18日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のローリーポーリーに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月15日、中3週で迎えた26戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

10月14日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた28戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた29戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

5歳（2007年）

1月8日、中4週で迎えた30戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

2月10日、中4週で迎えた31戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（12戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月28日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（13戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

7月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内小雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた36戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。12着に敗れた。