キクノオーブ（2011年生、母ヤシマローマン）

キクノオーブ（2011年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋夜明け（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時12歳）と交配したヤシマローマンが23歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は惣田英幸。戦績は、中央平地3戦0勝、地方18戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月6日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は456kg。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

8月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた3戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

3歳（2014年）

2月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップオレンジ賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた5戦目は、山崎良騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のザク笠松出陣記念（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュシュフルールに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎良騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハヤトダマシイをアタマ差振り切って断トツの支持に応えた。

3月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎良騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキャニオンシャインに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月9日、中1週で迎えた8戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したミスマリキータに半馬身届かず2着に敗北した。

4月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山崎良騎手（3戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎良騎手（4戦3勝）。6頭立ての2番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったコパノサムタイムに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

6月6日、連闘で迎えた12戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた13戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジャマスルナを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

7月2日、中1週で迎えた14戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の巌立峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた15戦目は、3歳戦のカンナ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚研司騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

9月2日、中6週で迎えた16戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

4歳（2015年）

9月9日、約12か月半の休養明けで迎えた17戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C3六（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた18戦目は、乗馬クラブクレイン千葉杯（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C3七八（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた20戦目は、一般C3六（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は沢田龍哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた21戦目は、友森翔太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。