ハリケンフェアー（1986年生、母マツトミバード）

ハリケンフェアー（1986年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフイリツプオブスペイン（当時17歳）と交配したマツトミバードが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マツケン農場。戦績は、中央平地27戦3勝2着1回。1989年の春蘭ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武平三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

8月6日、デビュー戦は武永祥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

8月27日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武永祥騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したシンコウカリテを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武永祥騎手（2戦0勝）。5頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るユーワファニーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月5日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳400万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武永祥騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた5戦目は、3歳400万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武永祥騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武永祥騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3歳（1989年）

2月19日、中7週で迎えた7戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武永祥騎手（6戦1勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武永祥騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で武永祥騎手（8戦1勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月6日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定4歳400万下の矢車賞（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で武永祥騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

9月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上400万下（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で武永祥騎手（10戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のタツミスプリンターを3/4馬身振り切って休み明けの一戦をモノにした。

11月12日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で武永祥騎手（11戦2勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた13戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武永祥騎手（12戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4歳（1990年）

1月27日、中4週で迎えた15戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた16戦目は、作田誠二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武永祥騎手（13戦2勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

8月4日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のカシマコマチに2馬身半の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

8月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

9月16日、中3週で迎えた20戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/重）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月23日、連闘で迎えた21戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武永祥騎手（14戦2勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武永祥騎手（15戦2勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武永祥騎手（16戦2勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

5歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武永祥騎手（17戦2勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武永祥騎手（18戦2勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武永祥騎手（19戦2勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。