ホッコービューティ（1994年生、母Contredance）

ホッコービューティ（1994年1月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のGulch（当時10歳）と交配したContredanceが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回。1997年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(牝G2)で3着に入った他、1997年のシンザン記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月30日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤトップを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオースミジェットに1馬身半の差をつけて優勝

3歳（1997年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったシーキングザパールに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月16日、中4週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキョウエイマーチに半馬身届かず2着に敗北した。

3月15日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったシーキングザパールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月20日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5月11日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず17着に敗れた。

11月22日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月14日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた10戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のテイエムトップダンを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

3月8日、中7週で迎えた11戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた12戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず最後はエイシンバーリンと並んで5着同着となった。

11月22日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

5歳（1999年）

1月6日、中1週で迎えた16戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

1月30日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（11戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

3月21日、中2週で迎えた19戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月12日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた20戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（12戦2勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

6歳（2000年）

1月23日、中5週で迎えた21戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。