コマンドパワー（2008年生、母スロクチグサ）

コマンドパワー（2008年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力の支配者」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時14歳）と交配したスロクチグサが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着3回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月29日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したジェットストリームを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエリンコート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月21日、中7週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

3歳（2011年）

1月8日、中6週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダノンマックインに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月17日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

6月5日、中6週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた9戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

10月1日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

10月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月5日、連闘で迎えた12戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したマルコフジを差し切れず、2馬身差の2着となった。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は小林慎一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた16戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5月4日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた17戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、周防灘特別（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた18戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、錦江湾特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた19戦目は、北山湖特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村松翔太騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた20戦目は、遠賀川特別（佐賀ダート1750m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で村松翔太騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。