ウインスヴェルト（1998年生、母ティアラⅡ）

ウインスヴェルト（1998年6月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時13歳）と交配したティアラⅡが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河小林牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着6回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の桃山特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額3,800万円（19万×200口）で一口馬主が募集された。

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

2月24日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

4月29日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、エイコーンカラーに交わされて2馬身半差の2着となった。

5月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

7月8日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた9戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ダイコーフリーマンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石山繁騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、アンダーマイサムに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

9月9日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石山繁騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシロキタマイベストに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月30日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で石山繁騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で石山繁騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

4歳（2002年）

3月23日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。13着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、メモリーセットにアタマ差交わされて2着となった。

7月20日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアグネスサターンに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月10日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたサザンストーム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月15日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小坂忠士騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、シークェンスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小坂忠士騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアグネスサターンに1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

5歳（2003年）

3月9日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小坂忠士騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で小坂忠士騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた23戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメンタルシャウトをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

5月4日、中1週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のマイネルプロスパーに1馬身1/4の差をつけて5勝目を獲得した。

5月18日、中1週で迎えた25戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

6月15日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

9月20日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた29戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた30戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。