ワタリシンセイキ（2006年生、母シャトーサウザンド）

ワタリシンセイキ（2006年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のビワシンセイキ（当時8歳）と交配したシャトーサウザンドが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マツケン農場。戦績は、地方16戦7勝。2008年の南部駒賞(地方重賞)に勝利した他、2009年の金杯(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

三野宮通厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2008年）

7月6日、デビュー戦は牧野孝光騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は451kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のホープフル（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧野孝光騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

7月27日、連闘で迎えた3戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のビギナーズカップ（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジフーフーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月11日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のホープフル（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るサイレントピアレスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて制した。

8月24日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のりんどう賞（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマーチボーイを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月21日、中3週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（3戦3勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦の黄菊賞（盛岡芝1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で関本淳騎手（4戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で関本淳騎手（5戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンストンジールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月16日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた9戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で関本淳騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマヨノエンゼルをアタマ差振り切ってファンの高評価に応えた。

12月14日、中3週で迎えた10戦目は、2歳戦の寒菊賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で関本淳騎手（7戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンストンジールを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3歳（2009年）

1月2日、中2週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で関本淳騎手（8戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウホクビジンを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月19日、中6週で迎えた12戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’09雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた13戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

4月22日、中3週で迎えた14戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた15戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

6歳（2012年）

4月13日、約35か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、箱根町特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。