ブラックパンサー（2018年生、母アルピナブルー）

ブラックパンサー（2018年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒いヒョウ」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時8歳）と交配したアルピナブルーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。2022年の麻生オープンに勝利した他、2023年のゴールドカップ(S1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月26日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

3歳（2021年）

6月27日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着を確保した。

7月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が続かず、6着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた6戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロミオマストダイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月21日、中3週で迎えた7戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイエービルベリーに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったオレデイイノカに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2022年）

1月29日、中8週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

2月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月27日、中4週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るコウユーモテモテを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

7月18日、中2週で迎えた16戦目は、文月特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモリデンアローを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月2日、中6週で迎えた17戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、菊月特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るガンファイターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月22日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の夜長月特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったキタサンタイドーをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

11月2日、中5週で迎えた19戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、リゲル賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月7日、連闘で迎えた20戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、馬産地日高特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るリコーシンザンを途轍もない末脚で3/4馬身差し切って優勝

12月15日、中4週で迎えた21戦目は、麻生オープン（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（5戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアディラートを3/4馬身振り切って6勝目を手中に収めた。

5歳（2023年）

1月2日、中2週で迎えた22戦目は、大師オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた23戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた24戦目は、日吉オープン（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（7戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の春光特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月30日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の五月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したプレストカイザーに半馬身届かず2着に敗北した。

6月15日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた27戦目は、中原オープン（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月20日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のしらこばと賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2021年9月24日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

11月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた29戦目は、’23 まがたま賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセルフメイドをクビ差振り切って久方ぶりの実戦を制した。

12月21日、中3週で迎えた30戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S1のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したスマイルウィを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6歳（2024年）

1月3日、中1週で迎えた31戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（9戦4勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた32戦目は、’24ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（10戦4勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた33戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（11戦4勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

2021年9月24日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。