スズプリンセス（2011年生、母フジティアス）

スズプリンセス（2011年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋王女」。毛色は鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時13歳）と交配したフジティアスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は日本中央競馬会日高育成牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、中央障害1戦0勝、地方19戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2015年の一般C5。

経歴

デビュー前

2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、小紫嘉之によって735万円で落札された。

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

7月28日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

8月24日、中3週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

3歳（2014年）

2月22日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

7月27日、中4週で迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

9月6日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた8戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ハイランドエースに交わされて6馬身差の2着となった。

11月14日、中2週で迎えた10戦目は、草津市住み良さ西日本第一位記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ミツアキダイチャンに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた11戦目は、一般C12（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、アートオブネヴアーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた12戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ラヴァーズタイムにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月31日、中1週で迎えた13戦目は、一般C12（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（5戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のアルファモラールに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2015年）

1月22日、中2週で迎えた14戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、端月特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた15戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた16戦目は、一般C14（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた17戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた18戦目は、一般C12（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（8戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカメレオンアミに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月6日、中2週で迎えた19戦目は、笠松町商工会特別（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4月16日、中0週で迎えた20戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、一般C6（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた21戦目は、一般C7（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（10戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったリックダンサーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中1週で迎えた22戦目は、山下雅之騎手を鞍上に迎えて、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた23戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（11戦2勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したイーストフォンテンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

6月19日、中3週で迎えた24戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（12戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

7月2日、中1週で迎えた25戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（13戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、テムルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月24日、中2週で迎えた26戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（14戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミスウィスコンシンに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

11月8日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

5歳（2016年）

1月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。14着に終わった。