ブルーコマンダー（1996年生、母ユキノローズ）

ブルーコマンダー（1996年5月27日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時6歳）と交配したユキノローズが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回。1999年の毎日杯(G3)で3着に入った他、1999年の端午ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

YGGオーナーズクラブにて総額8,400万円（16.8万×500口）で一口馬主が募集された。

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

9月6日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく3着に敗れた。

9月26日、連闘で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンマリアンナにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月24日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツバクシンオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月21日、中3週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスライトエルフにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月19日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンマリアンナにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（1999年）

2月14日、中7週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマーブルシークに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

3月7日、中2週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月2日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のタイキヘラクレスに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月6日、中4週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

5歳（2001年）

11月18日、約30か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

12月15日、中1週で迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

6歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホーマンベルウィンをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

10月12日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

7歳（2003年）

12月14日、約13か月半の休養明けで迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

8歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた21戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.スボリッチ騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でA.スボリッチ騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 雨/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた25戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

5月30日、連闘で迎えた28戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

9歳（2005年）

1月30日、約8か月の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。