ナナイロボタン（2012年生、母アイヴォリーカラー）

ナナイロボタン（2012年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「色鮮やかに咲き乱れる牡丹」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時12歳）と交配したアイヴォリーカラーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

5歳のとき、社台コーポレーションから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、三嶋牧場によって1,728万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

3月22日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したモアアピールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフォークスグローブに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月11日、中7週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

4歳（2016年）

1月24日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

3月26日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

5月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のケルシャンスに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

6月4日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

7月30日、中7週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

9月11日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

9月25日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月3日、中9週で迎えた13戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

12月17日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。