チアズパワー（1989年生、母サリユウコバン）

チアズパワー（1989年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時16歳）と交配したサリユウコバンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の天竜川特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

1月6日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

1月11日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた3戦目は、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のネーハイエンペラーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月26日、約8か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた5戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の文知摺特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のセラヴィに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、アイルトンシンボリに交わされて4馬身差の2着となった。

12月19日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシゲノランボーに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた9戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（8戦3勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

2月21日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（9戦3勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、4着に入った。

5月23日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

11月6日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた19戦目は、万葉ステークス（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。