ネーハイエンペラー（1989年生、母ネーハイビユーテイ）

ネーハイエンペラー（1989年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアーテイアス（当時15歳）と交配したネーハイビユーテイが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐々木恵一。戦績は、中央平地31戦5勝2着6回、中央障害2戦0勝。1995年の小倉大賞典(ハンデG3)で2着に入った他、1996年の関門橋ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

1月5日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったキクノエリザベスにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったチアズパワーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月8日、中1週で迎えた3戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエーピーボーイに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月12日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

11月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ニホンピロプリンスに交わされて1馬身差の2着となった。

11月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったツルマルテイオーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田島信行騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバンブープラチナを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のロングタイリンを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

2月21日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

3月21日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田島信行騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた14戦目は、烏丸ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

5歳（1994年）

1月6日、約8か月の休養明けで迎えた15戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の新春賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたディヴィッズサム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月13日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた18戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の日豊特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスナークミラクルに5馬身の差をつけて4勝目を収める

4月24日、中4週で迎えた19戦目は、和泉ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンコルドホーラーを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

6月5日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた21戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた22戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6歳（1995年）

1月29日、約6か月半の休み明けで迎えた23戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、メイショウレグナムに半馬身交わされて2着となった。

3月19日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた26戦目は、谷川岳ステークス（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

12月24日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（7戦1勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

7歳（1996年）

1月28日、中4週で迎えた28戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

2月18日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた31戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（8戦1勝）。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく最後はシャイニンレーサーと並んで12着同着となった。

6月2日、中3週で迎えた32戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月22日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。