ウイニングザバロン（2000年生、母フロムファースト）

ウイニングザバロン（2000年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利の男爵」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時13歳）と交配したフロムファーストが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地35戦1勝2着1回、地方7戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白老ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、早川澄雄によって1,312.5万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

3月22日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

8月3日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

8月10日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

12月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、一般C16（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウマンテンから半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

1月19日、中2週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のナリカドリームに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月11日、中2週で迎えた8戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウキャロルをアタマ差制して勝利を手中に収めた。

3月11日、中3週で迎えた9戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のチアズキャラットに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

3月30日、中2週で迎えた10戦目は、ツクシ特別（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のペアーリッチに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月17日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

10月30日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5歳（2005年）

1月22日、中5週で迎えた17戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたマイネルプレンティ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月13日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月25日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワイドエンプレスに3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

6月25日、中3週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた21戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

10月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、名古屋チャレンジカップケレス賞（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエプソムドンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月12日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は生野賢一騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2006年）

1月28日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイティーサンダーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月11日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（7戦1勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は生野賢一騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた28戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は生野賢一騎手（5戦1勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

10月14日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた31戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

7歳（2007年）

6月10日、約7か月の休み明けで迎えた33戦目は、4歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（9戦1勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

6月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（5戦5勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月28日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

8歳（2008年）

1月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた37戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（10戦1勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

1月19日、中1週で迎えた38戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（11戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月24日、約4か月の休み明けで迎えた39戦目は、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（12戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

6月1日、連闘で迎えた40戦目は、4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（13戦1勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

9歳（2009年）

8月16日、約14か月半の休養明けで迎えた41戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた42戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は生野賢一騎手（6戦1勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。