デビュタント（1988年生、母トツプサンキユー）

デビュタント（1988年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時15歳）と交配したトツプサンキユーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川ファーム。戦績は、中央平地11戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

4月20日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

8月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤングオブヤングに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のテンリーテンションに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

9月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の愛知用水30周年記念（中京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

4歳（1992年）

5月24日、約7か月の休み明けで迎えた7戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったホクセイギャラントに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月10日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったトキオアルテミスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤哲三騎手（10戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、逃げるオオシマエリーヌを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。