シンバーシア（2021年生、母スウィートリーズン）

シンバーシア（2021年2月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「思いやり(ギリシャ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時13歳）と交配したスウィートリーズンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年の一般C2十五十六十七。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2024年）

3月17日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月5日、中6週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサトノラクローヌにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五十六十七（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のココナッツガーデンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月4日、中3週で迎えた5戦目は、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でR.クアトロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピンネシリに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2025年）

2月15日、中9週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のレッドレナートをクビ差振り切って3勝目を収める

4月27日、中9週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアニトラを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月22日、中7週で迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月4日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

2024年8月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。