タニノリスペクト（1999年生、母タガノシャーディ）

タニノリスペクト（1999年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時6歳）と交配したタガノシャーディが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は藤井牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方20戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2003年の4歳以上C2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤井益美から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,365万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

6月17日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

9月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

3歳（2002年）

1月27日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

3月16日、連闘で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた6戦目は、小嶋久輝騎手を鞍上に迎えて、3歳C2（上山ダート1250m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のテンショスティックに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

5月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳C（上山ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小嶋久輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったライトパシフィックからクビ差の2着に甘んじた。

6月2日、中1週で迎えた8戦目は、3歳B3（上山ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小嶋久輝騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンマイラーからクビ差の2着に甘んじた。

6月17日、中1週で迎えた9戦目は、関本秀幸騎手を鞍上に迎えて、3歳B2（上山ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったジーニアスパワーから1馬身半差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた10戦目は、鈴木義久騎手を鞍上に迎えて、3歳B（上山ダート1500m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳B2（上山ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は小嶋久輝騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳B3（上山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小嶋久輝騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた13戦目は、3歳C1（上山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小嶋久輝騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた14戦目は、3歳B3（上山ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小嶋久輝騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月23日、連闘で迎えた15戦目は、宮下康一騎手を鞍上に迎えて、3歳C（上山ダート1250m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のラッキーオーザに3馬身の差をつけて制した。

10月13日、中2週で迎えた16戦目は、3歳戦のがんばれリーダー!嫁に負けるな!杯（上山ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下康一騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月22日、連闘で迎えた17戦目は、3歳C1（上山ダート1250m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮下康一騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた18戦目は、3歳戦の92大王決定戦記念（上山ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は小嶋久輝騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた19戦目は、川野幸治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2003年）

1月4日、中1週で迎えた20戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクラテンザンに8馬身の差をつけて優勝

1月25日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた22戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた23戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスウィングアウィンを上がり0位の末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

3月10日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナイスアルカングに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

3月23日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダンツニュミラクルに4馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。