ファウヌス（2010年生、母タイキフォレスト）

ファウヌス（2010年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「古代イタリアの森の神。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したタイキフォレストが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）オリオンファーム。戦績は、中央平地6戦0勝、地方23戦7勝。主な勝ち鞍は2013年のオパールレース(一般C1二)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月21日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

3歳（2013年）

2月9日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた3戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5月18日、中7週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

7月27日、中9週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた7戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2十六（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のトゥルーブルーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月8日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2十二（水沢ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のロサレヴィガータに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月23日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノマオジューに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

10月6日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトゥデイディサイドに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月26日、中2週で迎えた11戦目は、キリン澄みきり賞（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた12戦目は、一般C1十一（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビーナスジュエリーに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月25日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1六（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のトウカイボイジャーをアタマ差振り切って断然人気に応えた。

12月7日、中1週で迎えた14戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、錦秋湖賞（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた15戦目は、オパールレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサクラジークを半馬身振り切って7勝目を手に入れた。

4歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた16戦目は、大東大原水かけ祭りレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（8戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

3月24日、中9週で迎えた17戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、岩手の鼓動スタートレース（水沢ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた18戦目は、夢見草レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（9戦7勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた19戦目は、マーガレットレース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（10戦7勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5月18日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、平庭高原つつじまつりレース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた21戦目は、室根山つつじまつりレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた22戦目は、ハクサンチドリレース（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた23戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンハートレース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた24戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた25戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、月見草賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた26戦目は、月見月賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

8月31日、中1週で迎えた27戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、ミズバショウ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中直人騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。