ビーナスジュエリー（2010年生、母ビーナスライン）

ビーナスジュエリー（2010年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋宝石」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したビーナスラインが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方31戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年のメイカップ(一般B2)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,300万円（11.5万×200口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

2月2日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

6月9日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

8月3日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月14日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月9日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般C1十一（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったファウヌスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、グリーンチャンネル賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた8戦目は、一般C1十（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るボンボニエールを凄まじい末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、サードニックスレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバクシンタッチに2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた10戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、サイトギレース（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のライトジャガーを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

3月22日、中9週で迎えた11戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、オーサムジャパンカップ（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた12戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた13戦目は、夢見草レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカーリーネイトを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月3日、中1週で迎えた14戦目は、メイカップ（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のミツアキジュニアーを3/4馬身振り切って5勝目を手に入れた。

5月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、JBCイヤーイソトマレース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた16戦目は、JBCイヤー薔薇満開レース（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

6月14日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、経塚山のつつじレース（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた18戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、ジューンカップ（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7月13日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、外山節全国大会レース（盛岡ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

7月26日、中1週で迎えた20戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、小袖海女フェスティバルレース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた21戦目は、華やぎの着物筑紫野ゆかたレース（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は高松亮騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた22戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、オーガストカップ（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた23戦目は、歴史公園えさし藤原の郷レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた24戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、カシオペア映画祭レース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2一（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（6戦3勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた26戦目は、一戸町秋の産業まつりレース（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は陶文峰騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた27戦目は、岩手日報社賞（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた28戦目は、一般B2三（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた29戦目は、バイライトレース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（5戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた30戦目は、綿帽子レース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で陶文峰騎手（6戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

5歳（2015年）

1月3日、連闘で迎えた31戦目は、初日の出レース（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で陶文峰騎手（7戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、一般C2十六（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で陶文峰騎手（8戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したヴォラータにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月28日、連闘で迎えた33戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で陶文峰騎手（9戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた34戦目は、一般C2十六（水沢ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で陶文峰騎手（10戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

4月18日、連闘で迎えた35戦目は、一般C2十六（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で陶文峰騎手（11戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月25日、連闘で迎えた36戦目は、一般C2十七（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（7戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。