テイエムチュラサン（2002年生、母フルフリングス）

テイエムチュラサン（2002年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋美しい人（沖縄の方言）」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時8歳）と交配したフルフリングスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は日高テイエム牧場（株）。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回。2005年のアイビスサマーダッシュ(G3)に勝利した他、2004年のひまわり賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月17日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のコウエイアタックに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のテイエムヒットベに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月5日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦2勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3歳（2005年）

1月16日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って16着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったシルクトゥルーパーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月12日、中6週で迎えた9戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、5着を確保した。

7月2日、中2週で迎えた10戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で15番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

8月7日、中4週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた12戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のウェディングバレーをクビ差制して重賞初制覇を遂げる

10月2日、中5週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

4歳（2006年）

4月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ゴールデンキャストにアタマ差交わされて2着となった。

5月20日、中5週で迎えた15戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田嶋翔騎手（7戦1勝）。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

7月16日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で田嶋翔騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。14着に敗れた。

5歳（2007年）

3月3日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田嶋翔騎手（9戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小池隆生騎手（5戦2勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

5月19日、連闘で迎えた21戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（10戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた22戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた23戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（11戦1勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた24戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。