テイエムヒットベ（2002年生、母ワカセイウン）

テイエムヒットベ（2002年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋鹿児島弁で思い切ってやれの意」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時14歳）と交配したワカセイウンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は日高テイエム牧場（株）。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回、中央障害1戦0勝。2004年の萩ステークス(オープン)に勝利した他、2004年のひまわり賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月22日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

8月28日、連闘で迎えた2戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったテイエムチュラサンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったビッグファントムにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルカジークに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月30日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のヴァーミリアンを半馬身振り切って優勝

12月12日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

3歳（2005年）

1月22日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた7戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

9月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

11月20日、連闘で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

5歳（2007年）

2月11日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（11戦2勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた16戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

3月31日、中4週で迎えた17戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた18戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

6月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井大志騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。