ビッグファントム（2002年生、母キタノオゴジョ）

ビッグファントム（2002年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋幽霊」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時7歳）と交配したキタノオゴジョが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川ファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回、中央障害2戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年のあざみ賞(500万下)。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月14日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

9月19日、中4週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムヒットベを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月2日、中1週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したマキハタサーメットを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月28日、中1週で迎えた6戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のあけび賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

12月4日、連闘で迎えた7戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず最後はウインサウザーと並んで10着同着となった。

3歳（2005年）

1月9日、中4週で迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオリエントチャームにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

2月19日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシノカエデマルを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

3月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

12月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた15戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

12月18日、連闘で迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着を確保した。

4歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた18戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったフューチャギャングから約10馬身差の2着に敗北した。

5月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったスリーブラボーから4馬身差の2着に敗北した。