マキハタサーメット（2002年生、母マキハタリリー）

マキハタサーメット（2002年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋耐熱性の高い合金」。毛色は鹿毛。種牡馬のディアブロ（当時15歳）と交配したマキハタリリーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回、中央障害6戦0勝。2005年のきさらぎ賞(G3)で2着に入った他、2004年のさざんかステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月21日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

9月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ヴァーチュにクビ差交わされて2着に惜敗した。

9月26日、中2週で迎えた3戦目は、高井彰大騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、サクセスドマーニに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月16日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニホンピロリビエラに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月13日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のビッグファントムに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月18日、中4週で迎えた6戦目は、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のオーヴェールに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

3歳（2005年）

2月13日、中7週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（5戦3勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、コンゴウリキシオーにハナ差交わされて2着となった。

3月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4歳（2006年）

10月15日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5歳（2007年）

11月4日、約12か月の休み明けで迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高井彰大騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高井彰大騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

9月15日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

7歳（2009年）

7月4日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は高井彰大騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月1日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は出津孝一騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8歳（2010年）

10月30日、約14か月半の休養明けで迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。13着に敗れた。