コンゴウリキシオー（2002年生、母プリンシピウム）

コンゴウリキシオー（2002年3月27日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋最強の力士となるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時6歳）と交配したプリンシピウムが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦6勝2着5回、地方6戦1勝、海外1戦0勝。2007年の安田記念(G1)で2着に入った他、2006年の金鯱賞(G2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月19日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、ディープインパクトに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月8日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブロードキャスターに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

1月30日、中2週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のバトルフエルテに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月13日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマキハタサーメットをハナ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

3月26日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

5月7日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月19日、中9週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2006年）

4月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg戻して迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、マチカネキララに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月6日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5月27日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のローゼンクロイツに3馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

7月9日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、メイショウカイドウに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月30日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

9月9日、中5週で迎えた16戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、トリリオンカットにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月1日、中2週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のイースターをハナ差振り切って5勝目をつかんだ。

5歳（2007年）

3月4日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた19戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のスイープトウショウに1馬身1/4の差をつけて重賞3勝目をマークした。

6月3日、中6週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ダイワメジャーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月7日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月9日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（8戦3勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（2008年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

4月19日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（10戦3勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた25戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（11戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のリミットレスビッドを3/4馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

5月28日、中2週で迎えた26戦目は、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（12戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（13戦4勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤田伸二騎手（14戦4勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を5馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

10月13日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた30戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（15戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた31戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた32戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（16戦4勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

7歳（2009年）

1月5日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（17戦4勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に終わった。

5月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた35戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月7日、中3週で迎えた36戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって17着に終わった。