ローゼンクロイツ（2002年生、母ロゼカラー）

ローゼンクロイツ（2002年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「バラ十字軍（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したロゼカラーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦5勝2着4回。2007年の金鯱賞(G2)に勝利した他、2005年の菊花賞(G1)で3着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月17日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオースミグラスワンにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月7日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のローズアライヴァルに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月27日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヴァーミリアンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月25日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヴァーミリアンを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

3月26日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモオースティンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

4月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

9月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

10月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2006年）

3月5日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたマチカネオーラ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月2日、中3週で迎えた11戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月30日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、逃げるコンゴウリキシオーを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月8日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5歳（2007年）

2月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルクネクサスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスウィフトカレントをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月28日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

6歳（2008年）

3月9日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。

5月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦2勝）。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。競走中止となった。