メールドグラース（2015年生、母グレイシアブルー）

メールドグラース（2015年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスのメール・ド・グラース氷河より。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時8歳）と交配したグレイシアブルーが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のコーフィールドカップ(豪・ハンデG1)に勝利した他、2019年の新潟大賞典(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月30日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

3月3日、中5週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のサトノグリッターに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた7戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したキボウノダイチを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンライズサーカスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月29日、中6週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

12月8日、中9週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったシルヴァンシャーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2019年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダブルフラットをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

2月23日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセンテリュオに1馬身3/4の差をつけて優勝

4月29日、中8週で迎えた15戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミッキースワローを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6月1日、中4週で迎えた16戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るブラックスピネルを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4連勝で2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

8月4日、中8週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカデナをクビ差振り切って5連勝で3つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月19日、ハンデG1のコーフィールドカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2400m）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。最後は、2着のVow And Declareに1馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

11月5日、ハンデG1のメルボルンカップ（オーストラリア・フレミントン芝3200m）に出走。24頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。