ミッキースワロー（2014年生、母マドレボニータ）

ミッキースワロー（2014年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ツバメ」。毛色は鹿毛。種牡馬のトーセンホマレボシ（当時5歳）と交配したマドレボニータが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の日経賞(G2)に勝利した他、2020年の天皇賞（春）(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、野田みづきによって2,808万円で落札された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

2月25日、デビュー戦は菊沢一樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は496kg。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るフリージングレインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリームソルジャーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

5月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢一樹騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢一樹騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

9月18日、中7週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアルアインに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

10月22日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

4歳（2018年）

1月21日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したダンビュライトを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

11月25日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

12月23日、中3週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

5歳（2019年）

4月29日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したメールドグラースに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月9日、中5週で迎えた14戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクレッシェンドラヴを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したスティッフェリオを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月10日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（2020年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月28日、中8週で迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（10戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のモズベッロに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月3日、中4週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

9月27日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（12戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月29日、中8週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

2021年1月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。