キクノルア（2014年生、母ライトハートリー）

キクノルア（2014年3月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋噴火口（ハワイ語）」。毛色は栗毛。種牡馬のカネヒキリ（当時12歳）と交配したライトハートリーが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。主な勝ち鞍は2019年の招福ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中春美から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、菊池五郎によって486万円で落札された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月9日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダンビュライトに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノディグオをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

3歳（2017年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月5日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月27日、中9週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったテイエムアンムートに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のドラゴンカップに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2018年）

2月4日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したディープオーパスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したナムラヘラクレスにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月10日、中1週で迎えた12戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マジカルスペルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月31日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のオクラホマに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月27日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月2日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスーパーライナーに2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

12月22日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5歳（2019年）

1月5日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のディキディキを3/4馬身振り切って5勝目をマークした。

2月23日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（8戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた19戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（9戦4勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5月5日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（10戦4勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。