アップルサイダー（2004年生、母タイキアルテミス）

アップルサイダー（2004年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「リンゴのサイダー」。毛色は青鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時11歳）と交配したタイキアルテミスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は山岡ファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年のウインズ新横浜開設記念(1000万下)。

経歴

デビュー前

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月27日、デビュー戦は千葉直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着を確保した。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2007年）

4月21日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスモパッションに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマウントキングに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

7月28日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のホーマンアラシをハナ差振り切って3勝目を獲得した。

9月16日、中6週で迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

10月27日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

11月25日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず14着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

4歳（2008年）

3月30日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったヒカリシャトルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月10日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず13着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のウインズ新横浜開設記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のアミュレットに1馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

7月5日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したバトルバニヤンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月14日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5歳（2009年）

8月16日、約10か月半の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（5戦0勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は千葉直人騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月29日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉直人騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

6歳（2010年）

7月31日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた25戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

10月2日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず13着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

7歳（2011年）

10月2日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

10月22日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。