バトルバニヤン（2004年生、母クラフテイワイフ）

バトルバニヤン（2004年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「戦闘＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時6歳）と交配したクラフテイワイフが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地41戦7勝2着5回。2010年の小倉記念(ハンデG3)で2着に入った他、2011年の小倉大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、津村靖志によって5,250万円で落札された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

7月1日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は496kg。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のファストパスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月5日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アヴェンティーノにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトウカイアワードを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

9月9日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

4歳（2008年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアヴェンティーノに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

1月27日、中2週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のブレイズワンに5馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

3月15日、中6週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

5月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた12戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

8月2日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアップルサイダーをクビ差振り切って5勝目をゲットした。

8月31日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルレーニアに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月2日、連闘で迎えた17戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキャプテンベガをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月28日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの2008ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5歳（2009年）

1月5日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3月21日、連闘で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた23戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月9日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた25戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマストビートゥルーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

10月17日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

11月28日、中1週で迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

6歳（2010年）

1月16日、中6週で迎えた31戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた32戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

6月27日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るニルヴァーナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月11日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、最後はサンライズベガと並んで3着同着となった。

8月1日、中2週で迎えた35戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったニホンピロレガーロにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

8月29日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月3日、中4週で迎えた37戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月11日、中9週で迎えた38戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

7歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた40戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したサンライズベガにハナ差届かず2着となった。

3月20日、中5週で迎えた41戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。