ビクトリーマーク（1990年生、母クリプシー）

ビクトリーマーク（1990年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時19歳）と交配したクリプシーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地12戦3勝、地方29戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

4月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミスタードクターをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

5月23日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のダンツタイガーを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の多摩川特別（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

4歳（1994年）

4月23日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサンリョウスキーに4馬身の差をつけて休み明け初戦を物にした。

5月8日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6月19日、連闘で迎えた8戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5歳（1995年）

1月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6歳（1996年）

7月4日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた13戦目は、村上正和騎手を鞍上に迎えて、ペルセウス特別（旭川ダート1500m 曇/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったロイヤルグレイスからクビ差の2着となった。

7月18日、中1週で迎えた14戦目は、松本隆宏騎手を鞍上に迎えて、ネプチューン特別（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた15戦目は、ミランダ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上正和騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、勝毎特別（帯広ダート1800m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた17戦目は、十勝岳特別（帯広ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のナイスフューチャーに1馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7歳（1997年）

5月14日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、幌平橋特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた19戦目は、角川秀樹騎手を鞍上に迎えて、豊平峡特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた20戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は井上俊彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた21戦目は、カシオペア特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、美唄特別（岩見沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた23戦目は、野分特別（岩見沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた24戦目は、藤袴特別（岩見沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月6日、連闘で迎えた25戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、千歳特別（岩見沢ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったダービーベンドから2馬身差の2着となった。

12月9日、中4週で迎えた26戦目は、沙流川特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた27戦目は、穂別特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（9戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月30日、連闘で迎えた28戦目は、勇払特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（10戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8歳（1998年）

4月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、新冠川特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（11戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のホロトカイソクをクビ差制して久々に勝ち星を挙げた。

5月6日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、時計台特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（12戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた31戦目は、星野純一騎手を鞍上に迎えて、あいの里特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた32戦目は、渋谷裕喜騎手を鞍上に迎えて、アルビレオ特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた33戦目は、一般A（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渋谷裕喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月13日、中3週で迎えた34戦目は、コカブ特別（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は星野純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた35戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、レオニズ特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた36戦目は、アルタイル特別（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は角川秀樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた37戦目は、日高特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（13戦2勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた38戦目は、平和の滝特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（14戦2勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた39戦目は、ディレクTV特別（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（15戦2勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。5着を確保した。

12月2日、中1週で迎えた40戦目は、勇払特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は星野純一騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

9歳（1999年）

1月3日、中4週で迎えた41戦目は、ハンデ戦でオープンの迎春ハンデキャップ特別（門別ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（16戦2勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。