カシマフラワー（2002年生、母フラワーブリーズ）

カシマフラワー（2002年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部（花のように）」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時14歳）と交配したフラワーブリーズが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）北島牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回、地方1戦1勝。2004年の函館2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2004年のエーデルワイス賞(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、北島牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、北島牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。13歳のとき、上水牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、北嶋によって237.6万円で落札された。

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

7月10日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、アンブロワーズに交わされて3馬身差の2着となった。

7月24日、中1週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムカミガカリを3/4馬身捉え切れず2着となった。

7月31日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウエストミンスターに約10馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月8日、連闘で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月21日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクラキングレディに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

10月3日、中5週で迎えた6戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイブーケに2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月13日、中0週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のラヴフルーヴに6馬身の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号をつかんだ。

12月5日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦4勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2005年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦4勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦4勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

10月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（9戦4勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた13戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

4歳（2006年）

5月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月1日、中2週で迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

7月30日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

10月29日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた20戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

5歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた21戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた22戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた23戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず14着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた24戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋市市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋智大騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月20日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋智大騎手（3戦0勝）。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では見せ場なく17着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた28戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。