エメラルファイト（2016年生、母セトウチソーラー）

エメラルファイト（2016年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+戦い」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時18歳）と交配したセトウチソーラーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は金成吉田牧場。2019年のスプリングステークス(G2)に勝利した他、2018年のアイビーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月23日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミディオーサをクビ差振り切って初白星を挙げた。

9月1日、中9週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月20日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月16日、中7週で迎えた4戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

3歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルウィルトスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月17日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファンタジストをアタマ差振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

5月26日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（4戦2勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

10月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（6戦2勝）。17頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

4歳（2020年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（7戦2勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、6着を確保した。

2月23日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川裕紀人騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

4月4日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石川裕紀人騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

5月23日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石川裕紀人騎手（10戦2勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた14戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で石川裕紀人騎手（11戦2勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びが鈍く18着に終わった。

10月4日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

11月14日、中5週で迎えた16戦目は、G3の東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（12戦2勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

5歳（2021年）

1月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（13戦2勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（14戦2勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

3月14日、中4週で迎えた19戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月3日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

6歳（2022年）

1月8日、約9か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（15戦2勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

3月13日、中8週で迎えた22戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

7歳（2023年）

3月16日、約12か月半の休養明けで迎えた23戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた24戦目は、こぼれ桜特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた25戦目は、木間塚龍馬騎手を鞍上に迎えて、端午特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

6月22日、中6週で迎えた26戦目は、桑島孝春記念（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

デビュー前

石井勝男厩舎（船橋）へ入厩。

7月24日、デビュー戦は本橋孝太騎手を鞍上に据えて、海ほたる特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。5頭立ての5番ゲートからスタート。競走除外となった。