グラスブラスト（2005年生、母レンⅡ）

グラスブラスト（2005年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋突風」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時7歳）と交配したレンⅡが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回、地方7戦2勝。主な勝ち鞍は2008年の信夫山特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、半沢によって5,565万円で落札された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

10月20日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は516kg。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

11月23日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3歳（2008年）

1月13日、中6週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラインブレイクに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月17日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のボクノタイヨウに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

6月14日、中3週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のシンボリユタカオーに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

7月26日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

4歳（2009年）

4月11日、約8か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月18日、連闘で迎えた9戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に敗れた。

7月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月22日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

5歳（2010年）

7月25日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したオウロプレットにクビ差届かず2着となった。

8月22日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオホーツク特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

6歳（2011年）

3月26日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 小雨/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

10月8日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

7歳（2012年）

6月3日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

7月7日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた20戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、七夕賞（福山ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のグラスヴィクターに1馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7月22日、中1週で迎えた21戦目は、しらゆり賞（福山ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺博文騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のサマースピードに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月5日、中1週で迎えた22戦目は、門別町農業協同組合長賞（福山ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺博文騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月19日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、地方重賞の金杯（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺博文騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月30日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、十五夜特別（福山ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺博文騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月10日、中5週で迎えた25戦目は、備後安田杯（福山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺博文騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた26戦目は、ふいご祭特別（福山ダート1250m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺博文騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に終わった。