アグネスボーイ（2002年生、母Great Shack）

アグネスボーイ（2002年8月10日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋少年」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスワールド（当時7歳）と交配したGreat Shackが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦2勝2着5回、中央障害2戦0勝、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の会津特別(500万下)。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月29日、デビュー戦はA.スボリッチ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマルタカタイローに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したマルターズビクターに半馬身届かず2着に敗北した。

4月24日、中6週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月9日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、フーバーダムに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2006年）

1月29日、中5週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、伸びてきたストーンブリッジ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したメイショウリオンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4月8日、中4週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のウインズ津軽リフレッシュオープン記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、コスモジャイブに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ミランダ特別（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月21日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はA.スボリッチ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニノバロンを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月26日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、中5週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

5月20日、中7週で迎えた21戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた23戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雲ヶ畑特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。