パラダイスセント（2005年生、母プリンセスアムール）

パラダイスセント（2005年3月24日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「楽園＋聖」。毛色は鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時13歳）と交配したプリンセスアムールが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中館孝。戦績は、中央平地1戦0勝、地方20戦5勝。2008年の飛燕賞(KJ3)に勝利した他、2008年の花吹雪賞(牝KJ3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中館孝から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。2歳のとき、中館孝から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

東眞市厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2007年）

11月10日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は491kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイユウジローを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のザドリームパワフルを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のカペラ賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオリオンオーロラに1馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3歳（2008年）

1月20日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳KJ3の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオリオンクィーンに8馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

2月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦4勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

2月24日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた6戦目は、3歳KJ3の飛燕賞（佐賀ダート1800m 小雪/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のザドリームパワフルをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

4月13日、中6週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定3歳KJ3のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4歳（2009年）

1月21日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、雪晴特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた9戦目は、如月特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた10戦目は、爽春特別（大井ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で達城龍次騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月16日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた11戦目は、仲春特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で達城龍次騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

3月27日、中1週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた12戦目は、しし座特別（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で達城龍次騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた13戦目は、おおぐま座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で達城龍次騎手（5戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた14戦目は、豊島区特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で達城龍次騎手（6戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた15戦目は、練馬区特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で達城龍次騎手（7戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた16戦目は、目黒区特別（大井ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で達城龍次騎手（8戦0勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた17戦目は、遠藤健太騎手を鞍上に迎えて、銀座特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2四五（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で遠藤健太騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた19戦目は、吉井竜一騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた20戦目は、納涼特別（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井竜一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた21戦目は、林幻騎手を鞍上に迎えて、神田川特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。