アペリティフ（2003年生、母アイシーサイレンス）

アペリティフ（2003年2月1日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「食前酒（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したアイシーサイレンスが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦3勝2着3回、中央障害6戦2勝。2006年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、2011年の京都ハイジャンプ(JG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノースヒルズマネジメントによって2,625万円で落札された。

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月9日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタニノベリーニを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月26日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて5着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（2006年）

2月5日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったアドマイヤメインに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るセブンゴールデンを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って2勝目を手中に収めた。

5月6日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したトーホウアランにクビ差届かず2着となった。

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5歳（2008年）

7月5日、約19か月半の休養明けで迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月2日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハンターキリシマをハナ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

6歳（2009年）

1月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

2月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

3月7日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

4月5日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

5月2日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したニシノブルームーンにクビ差届かず2着となった。

5月31日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

8月1日、中4週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

11月15日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、6着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2009ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7歳（2010年）

1月16日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月14日、中3週で迎えた31戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月4日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた35戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（8戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず13着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（9戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

12月25日、中6週で迎えた38戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8歳（2011年）

2月6日、中5週で迎えた39戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のオープンセサミに4馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

2月27日、中2週で迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のピエナミッチーをクビ差制して制した。

4月3日、中4週で迎えた41戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3140m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今村康成騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた42戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今村康成騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

6月11日、中3週で迎えた43戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3300m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で今村康成騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。