ダイナミックウイン（1996年生、母テンザンヒムカ）

ダイナミックウイン（1996年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時8歳）と交配したテンザンヒムカが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田牧場。戦績は、中央平地35戦4勝2着2回。1998年のコスモス賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桑田牧場から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、小川勲によって1,806万円で落札された。

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

8月16日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタワールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中2週で迎えた2戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したマチカネテルテルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3歳（1999年）

1月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

1月30日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のかいどう賞（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウドトウを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るスリーランキングを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする

9月18日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（6戦2勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月4日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’99ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンクルスルーをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（8戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（10戦2勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタフグレイスを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

11月11日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月17日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の尾張ステークス（中京芝1800m 雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

5歳（2001年）

1月8日、中2週で迎えた27戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（11戦2勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

7月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた28戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月9日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

9月29日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

6歳（2002年）

6月8日、約8か月半の休み明けで迎えた33戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた34戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。