エーシンテュポーン（2007年生、母バーモントガール）

エーシンテュポーン（2007年2月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話に登場する魔神」。毛色は鹿毛。種牡馬のDynaformer（当時22歳）と交配したバーモントガールが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦1勝2着2回、中央障害11戦0勝、地方12戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

6月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は464kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2010年）

1月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のビップピュアレディを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月31日、中1週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

6月6日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

6月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

7月25日、中4週で迎えた8戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

10月3日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

4歳（2011年）

4月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた12戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月20日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた15戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

11月24日、中8週で迎えた17戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、古太尽特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したタガノエベンヌを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したトーセンレラにハナ差届かず2着となった。

12月25日、中1週で迎えた19戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2012年）

1月15日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したサマーティアラを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月5日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3月25日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6月24日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

8月4日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

10月3日、中8週で迎えた26戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、夢前川特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したリバースターリングに半馬身届かず2着に敗北した。

11月17日、中5週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は今村康成騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2013年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた30戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた31戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた32戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

3月31日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、猪名川特別（園田ダート1870m 曇/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るストライビングを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7月20日、中2週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は森一馬騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

7歳（2014年）

1月24日、約6か月の休養明けで迎えた37戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、カトレア短距離特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた38戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、紅梅特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた39戦目は、弥生特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は尾島徹騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた40戦目は、東海クラウン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた41戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、ふじの花特別（笠松ダート1800m 曇/重）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた42戦目は、かがり火特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタッチデュールをアタマ差振り切って3勝目を手にした。

5月30日、中1週で迎えた43戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた44戦目は、乗鞍短距離特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた45戦目は、揖斐峡特別（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。